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フロントランニング [ふろんとらんにぐ・Front running]

_フロントランニングとは、意味、使い方、理由、用語、説明、解説

関連する用語

インサイダー取引・インサイダー情報

言葉の意味説明

株式取引において、ルールを守らずに先走って売買や情報伝達をしまうこと。
ただし、企業の内部情報を基に株を売買することはインサイダー取引に当たり、フロントランニングとは異なる。

(1)金融商品取引業者が、顧客からの売買委託を受けた際、その売買よりも先に自己の計算で当該銘柄の売買を行うこと。
証券会社の営業マンが、お客さんから株を買っておいて欲しいと言われた時に、
自分がその株を先に買っていて、楽して値上がりを享受するようなこと。当然、ルール違反の行為。

(2)証券会社のアナリストが投資レポート等を公表する前に、特定の投資家に内容を先に伝えてしまうこと。
アナリストのレポートは株価に影響することがあるので、これはフェアな行為とは言えない。

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経済活動での使用例

・インサイダー取引もフロントランニングも、ズルいことに違いない。

日常での使用例

・まだ盛り上がってもいなかったので、フロントランニングしたところで撃沈するしかなかった。

フロントランニングに関すること




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分業 [ぶんぎょう Division]

_分業とは、意味、使い方、理由、用語、説明、解説

関連する用語

統合(対義語)、比較優位

言葉の意味説明

みんなで手分けして、それぞれの得意分野で頑張ること。
オールマイティな人・会社はなかなか存在しない。すべて自分だけで頑張っても、たかがしれている。
それよりは役割分担をして一つのことに集中した方が、一般的には全体の効率はよくなる。

また、びっくりするくらいの天才であっても、その人にも得意分野と不得意分野があるので、
不得意分野は他人に任せて、得意分野に熱意を注いだ方が、世のため、人のため、自分のためになる。(比較優位)

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経済活動での使用例

・経済分野における「分業」という考え方は、経済学の父であるアダム・スミスが提唱した。
・自社内で店の情報を商品企画などに生かすSPAというビジネスモデルは、分業のデメリットを克服するものだ。

日常での使用例

・今日の「お食事会」を成功させるためには、分業することが必要だ。
・結婚の時に分業を誓ったはずだが、今ではトイレの掃除までしている。

分業に関すること



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不良在庫 [ふりょうざいこ Dead stock]

_不良在庫とは、意味、使い方、理由、用語、説明、解説

関連する用語

値引きロス、評価減

言葉の意味説明

売れる気配がない商品のこと。
値引きして無理矢理売ってしまうか、場合によっては燃やすことになる。

企業の営業活動は、
「現金」で「在庫(商品)」を調達し、それを販売して「現金」化するというサイクルで行われる。
不良在庫の存在は、この「現金」から「現金」の流れが滞っていることを意味する。
そのため、一般には不良在庫はよくないものとされている。
(受注に即対応できるように、あえて在庫を多く抱えておくという考え方もある)

会計上、不良在庫の残高(金額)は決算時に減額する(評価減)。
売れないものに資産価値があるとは思えないからである。
しかし、もし翌期にもともとの価格(プロパー価格)で売れるようなことがあると、
売上原価が前期の評価減により小さくなっているため、利益が多めに計上されることにもなる。

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経済活動での使用例

・不良在庫が多すぎて財務的にも物理的にも身動きがとれない。
・在庫処分セールを開催して、不良在庫を一掃した。

日常での使用例

・プレゼントを買ったが、その前に撃沈した。捨てるのはもったいないので、不良在庫としてまだ持ち続けている。
・独り身のときには、これらには本当にお世話になったが、今となっては不良在庫でしかない。

不良在庫に関すること



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ファブレス [ふぁぶれす Fabless]

_ファブレスとは、意味、使い方、理由、用語、説明、解説

関連する用語

アウトソーシング

 

言葉の意味説明

 

工場や機械設備を持たないこと。
または、「ファブレスメーカー」の略語として、工場や機械設備を持たないメーカーのこと。

 

後者の意味の場合、一般的に思い浮かぶ「メーカー」の業務から生産活動の部分を外部委託(アウトソーシング)している会社で、
具体的には、製品の企画や原材料の調達、マーケティングなどの業務を行う。

 

ファブレス体制を採用するメリットとして、
・投資負担が軽く、かつコストを変動費化できる
・キャッシュギャップ(支出と収入のタイミングの違い)が生じにくい
ことが挙げられる。

 

前者については、
設備投資は委託先企業がするため、基本的に自社には固定費の負担がないということである。
仕入単価は自社製造による単価よりも高くなってしまうが、景気悪化などで受注が急減した時の痛手は小さくなる。
すなわち、自社製造と比較すれば「ローリスク・ローリターン」型の経営と言える。

 

後者については、キャッシュフローの観点でのメリットである。
自社製造の場合、工場建設時や機械購入時に多額の支出があるが、売上代金は長期にわたって少しずつ回収することになる。
売上高利益率は高くなったとしても、資金繰りに注意する必要がある。

 

一方、ファブレスの場合は、仕入代金の支払いと売上代金の回収が基本的には同時期であり、資金繰りは比較的楽になる。
(なお、自社製造の設備投資の場合、リースを活用して支出時期を長期間に分散させるという方法もある。)

 

一般に、好況期には自社製造、不況期にはファブレスが利益面で有利とされるが、
(長期にわたる)経営として、どちらが正解ということは一概には言えない。
業界特性・動向や他の戦略との整合性を見て判断する事項である。

 

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経済活動での使用例

 

・「メーカーたるもの工場を持ってなんぼだ!」とファブレスに否定的な人もいる。
・OEM(相手方ブランド製品の生産)とは、委託工場側から「ファブレス」を捉えた言葉だ。

 

日常での使用例

 

・かなり投資したが見返りがほとんどなかった。はじめからファブレス方式を採用した方がよかったのかもしれない。 ・俺は遊びたい時にだけお店に行く。必ずしも毎月出費しなくてもいいという点で、ファブレスに近い考え方だ。

 

 

不良在庫に関すること

 

 

 

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プライベートブランド [プライベートブランド Private label]

_プライベートブランドとは、意味、使い方、理由、用語、説明、解説

関連する用語

SPA、ファブレス、ナショナルブランド

言葉の意味説明

 

小売業者(や卸売業者)が企画する商品のこと。

 

最終消費者である消費者と接する機会が多いため、ニーズに即した商品企画が可能と言われる。
自社で商品スペックやデザインまですべて設計する企業もあれば、
メーカーや商社の担当者が持ってきたサンプルに多少の手を加えるだけの企業もある。
前者の場合は、その店でしか販売されていない、独自の商品ということになる。

 

実際にその商品を作るメーカーとの契約条件は、通常、大量販売・買い切り(=返品不可)である。
これと引き換えに小売店は商品を安く仕入れることができるため、
プライベートブランドの販売により、ふつう小売店の粗利率は改善される。

 

しかし、無謀な販売計画の下に仕入れた場合は、当然売れ残り、かつ返品ができないため、
値引き販売などでかえって粗利率が悪化することもある。

 

プライベートブランドの強化は、「小売店のメーカー化」と捉えることもできる。
これをイノベーションと捉えることもできるが、
一方、その対立軸として、経済には「分業」のメリットも存在することを忘れてはならない。

「経済用語サイト運営チーム編集」

 

 

経済活動での使用例

 

・プライベートブランドの知名度を上げていく。
・イメージだけでプライベートブランドを毛嫌いする人もいる。

 

 

日常での使用例

 

・プライベートブランドでは太刀打ちできないので、ブランド品を着飾ることにした。

 

 

プライベートブランドに関すること




 

 

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