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ＣＡＰＭ、アルファ
個別企業の株価動向のうち、株式市場全体から受ける影響度合いのこと。
市場全体の株価（ＴＯＰＩＸのようなもの）が１％変動した時に、何％変動するか、という値。
また、株式理論では、できるだけローリスク・ハイリターンを目指すと考え、
この仮定を数学的に計算すると、「各証券の期待リターン」＝「無リスクレート＋ベータ値×市場リスクプレミアム」という形になる。
（多くの参考書では、この式自体を仮定しているように書かれていますが、本当は微分した結果求まる式です）
解釈としては、主に、
（１）産業の位置づけ
（２）株式市場内での位置づけ
（３）リスク
を挙げたい。
（１）
例えば、企業向けに設備を販売する会社（Ａ社）と、日用品を販売する小売企業（Ｂ社）とでは、株価の動きが異なる。
Ａ社の業績は景気の影響を（顧客企業の投資見送り・積極化などにより）直接的に受けるのに対し、
市民が生きていくうえで必要とされるＢ社の業績は、買い控え・節約が生じたとしても比較的安定している。
さらに、固定費というものが存在することから、売上の増減は利益の増減率を増幅させる。
（すなわち、Ａ社とＢ社の景気に対する感応度は、売上面以上に利益面で大きい）
結果、景気の変動に対する、（基本的に利益に連動するとされる）株価の感応度は、各企業の商売によって異なることになる。
（２）
学問的には一般に、株価動向は「時価総額」や「ＰＢＲ」の影響も受けるとされる。
例えば、景気後退期であれば、小型株や資本への評価が低い会社（財務体質が悪いなど）ほど、
「もしかして倒産もありえる？」と思われてしまうため、株は売り込まれやすい。
結果、市場全体以上に値下がりするため、感応度であるベータ値は高いことになる。
（３ファクターモデルをシングルファクターモデルに置き換えている）
（３）
「各証券の期待リターン」＝「無リスクレート＋ベータ値×市場リスクプレミアム」を考えた時、
期待リターンが高いほど、ベータ値は高いことになる。
（無リスクレートと市場プレミアムは外生変数）
なので、ハイリスク・ハイリターンの指標とも言える。
（ベータの計算式である「共分散÷市場の分散」からも同じようなことを言える）
ベータは、過去の株価データを使って計算されることが多い。（ヒストリカルベータ）
しかし、過去の実績がこれからも通用するとは限らない。
また、統計的に求める際に、決定係数などを無視している人が非常に多い。
せっかく求めたヒストリカルベータがまったくのデタラメである可能性もある。
本来は、将来の利益予想と、その確度を正確に計算しないといけない！
でも、それは現実的に不可能なので、何とかして代案を探さないといけない！
というステップを踏んでいることを忘れてはならない。
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・一般的に小売企業のベータ値は低い。でもブランド品を扱う小売企業のベータは高いと思われる。
・アルファとは、ベータだけでは説明できない超過リターンのことだ。
・このクラスに属しているだけで、僕の評判まで悪くなった。しかし、普段から目立たない存在のためベータ値は低く、まだ救われた方だと思う ・あんなベータ値が高い子と付き合うには、それなりの覚悟が必要だ。
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